【活動紹介】雙峰祭での学生の活動

今年も筑波大学の学園祭「雙峰祭」が開催されました。その中でも主に芸術系の学生たちが、大学内体育・芸術エリアの建物「5C棟」と「6A棟」やその間のペデストリアンデッキを中心として展示や販売などを行うのが、「芸術祭」です。
6A棟306教室では、今年もデザイン専攻2年生による授業作品の展示が行われました。課題の内容は、昨年と同じく「kid’s size, kid’s life 3歳から5歳の生活を感性豊かにする家具」です。時間帯にもよりますが、同室前の廊下にて行われていた、デザイン専攻2年大竹英理耶さんによる「PACKWRAPPER(パックラッパー)」(「牛乳パック椅子」をテープを使わず簡単に作るサポートツール)の体験展示に立ち会えた方もいらっしゃるかと思います。因みに、この「感性×筑波大×デザイン専攻展」は、なんと開催1日目の時点で既に500名以上の方々にご来場いただいておりました!中には「毎年来ている」という常連の方もいらっしゃるようで、感激です。6A棟では、この他にも各専攻の展示などが行われており、全部じっくり観てまわると結構なボリュームがありました。この6A棟は、普段2年生以上の芸術系の学生が制作を行っている棟でもあるので、独特の匂いや雰囲気が感じられるかもしれませんね。
棟と棟を結ぶペデストリアンデッキにも、面白そうな企画が立ち並びます。小物やお菓子などを売っているお店から似顔絵屋、ライブペインティングのパフォーマンスをする学生まで…まさにお祭りという感じがします。おやつを買おうにも、迷ってしまいます。
また5C棟では、毎年恒例の「芸バー」を含め、数々のお店や展示などが見られます。隣り合った教室でも全く雰囲気の異なる展示が行われていることだってあり、どれも各々のカラーを出していて面白かったです。学生同士の間でも、友人達がどんなことを考えているのかをお互いに知ることができる良い機会だと思いました。また、自らこういった企画を進めていくことで、将来個展や店舗をプロデュースするための良い練習にもなったのではないかなと思います。

[デザイン専攻3年 M.I]

6A306教室前廊下にて、体験展示の様子

6A306教室前廊下にて、体験展示の様子


門のようにそびえる5C棟内部では、数々の催し物が。

門のようにそびえる5C棟内部では、数々の催し物が。


左手に出店、右手にはライブペインティング。

写真左に出店、右にはライブペインティング


【受賞】デザイン専攻2年佐藤大輔さんが第24回コイズミ国際学生照明デザインコンペにて銅賞

筑波大学芸術専門学群デザイン専攻2年の佐藤大輔さんが第24回コイズミ国際学生照明デザインコンペにて銅賞を受賞しました。 国内524点、海外345点、計869点もの作品のなかから選ばれました。
作品名:Rin

作品名:Rin


【授業紹介】学外演習2日目 パナソニック電工編

学外演習2日目、大山崎駅から阪急京都本線、大阪モノレールと乗り継ぎ、大阪府門真市のパナソニック電工株式会社にお邪魔させていただきました。まずは「松下幸之助 歴史館」を見学しました。歴史館に入るや否や目に留まる「素直」の文字。(筆・松下幸之助)さらに奥へ進むと、松下電器のあゆみを表した表と共に、「道」の文字があります。松下電器創業の背景を学んでいくうち、なんだか意思の強そうな、しっかりとした筆跡に思えてきました。館内では、ハイビジョン映像「松下幸之助 商いの心」を観せていただきました。どんなに大きな会社となり、大勢のお客様を相手にするようになったとしても、根底に「自分は一商売人である」という意識を持ち、相手を喜ばせようとする。自分の娘を嫁にやるような気持ちで、商品を売った後の様子まで気にかける。学生たちの心に響く言葉もたくさんあったのではないかと思います。

その後、パナソニック電工の評価棟を見学させていただきました。ここは、製品を実際に使ってみることで、改善点などを見つけるための棟です。評価をする方には、キッチンで料理をしてもらうことや、トイレにじっと座っていてもらうこともあるそうです。
評価棟の見学後、学生が作ってきたポートフォリオをパナソニック電工の方に講評していただきました。参加者のほとんどが3年生ですが、授業以外でポートフォリオを見ていただく機会は決して多くないので、それぞれ緊張の面持で臨んでいるようでした。かく言う私も相当緊張しました。そこでは、作品制作の起点と、プロセスを大切にすること。話の流れを表すチャートや、作品の構造分解図、パースなどの視覚情報を使って分かりやすく説明すること。他人がどういったところに目を付けるかを考え、簡潔に話すことなどを学びました。また、例え話を上手く用いてイメージを紡ぎ、聞き手の理解を促すことも大切だというお話でした。

この日も先輩方との懇親会(題して「関西版ふいご祭」)が行われました。大阪名物串カツを頬張りながら、学生たちの進路も含め、これまでのこと、これからのこと、いろんな話で盛り上がっていました。1日目の懇親会でも言えることですが、つくばのローカルトークは特に盛り上がりますね。多くの学生が宿舎や大学周辺のアパートなどに住んでいる、いわば「学生の町」のつくばなので、アパート名を挙げても伝わるところが面白いです。
就職活動が控え、インターンシップもそろそろ始まる時期なので、不安を抱えている学生も多いことと思います。こんなときに先輩方のお話を聞くことが出来るというのは、将来のことを考えていく上でも大変心強いことだと感じました。

[デザイン専攻3年 M.I]

松下幸之助 歴史館内

松下幸之助 歴史館内


もちろん記念スタンプは、捺します!

もちろん記念スタンプは、捺します!


パナソニック電工へ、お邪魔します!

パナソニック電工へ、お邪魔します!


【授業紹介】学外演習2日目 京都編

学外演習2日目、私たちがまず向かったのは、京都府にある大山崎山荘美術館です。
開催されていた企画展「かんさいいすなう -人はすわって考える?大山崎山荘にすわろう」を鑑賞…というより、座ってきました!そうです、見るだけでなく、実際に触り、座ることも出来るのが、この展示の醍醐味なのです。
実は私が行きたいと言い出したところなので、ひそかに、ものすごくテンションが上がってました。
美術館へと続く坂道は木々の緑に囲まれ、なんとも落ち着いた雰囲気です。岩でできた壁には、ナナフシもいましたよ!
建築家の方もよく椅子をデザインされると聞きます。椅子はシンプルで、日常生活でも基本的な家具ですが、それだけ奥深く、永遠のモチーフだなと思うのです。もちろん、こういった椅子の多くは大量生産には向かず、実際には高値が付くものと思います。より多くの人に使ってもらいたいとか、作ったものを売って生活していきたいということであれば、もっとこうしなきゃ、と捉え方も変わってくるものと思いますが、やはり誰かが特定の誰かのために作ったようなものには、ものづくりの根があるようでとても好きです。先生方の仰る「デザインは愛だ!」というお言葉を思い出すようでもあります。
さて、「かんさいいすなう」のポスターやホームページなどをご覧になったとき、まず目に飛び込んでくるのは「オーム貝のベンチ」(作・山本伸二)ではないかと思います。一見、椅子ではなく彫刻作品の抽象的なオブジェかと思ってしまうインパクトの強さです。屋外に設置してある写真もありますから、なおさらです。こんなに座面が畝っていて、幅が広いベンチなんて、座りにくくないの?と思われるかもしれません。少なくとも私はそう思っていたのですが、実はこれはお昼寝用のベンチなのだそうです。なるほど寝転んでみると、しっかりした木に支えられている、なんとも落ち着いた感じがありました。
他にもそれぞれのキャラクターを持った椅子がたくさんあり、一つ一つ語りたいところではありますが、やはりここは実際に座っていただくのが一番かと思います!この「かんさいいすなう」は2011年9月25日まで開催されているそうです。

[デザイン専攻3年 M.I]

2日目。まずは新幹線で名古屋から京都へ

2日目。まずは新幹線で名古屋から京都へ


木漏れ日の間を通って大山崎山荘美術館へ

木漏れ日の間を通って大山崎山荘美術館へ


カメラ・時計・リュックはNG

椅子を傷つけないよう、腕時計やリュックなどは外してくださいね。


【授業紹介】学外演習1日目 デンソー編

大学を飛び出して企業や素敵な建築など、いろんな所を巡る「学外演習」という授業があります。デザイン専攻では、「環境・建築デザイン領域」と「情報・プロダクトデザイン領域」の2グループに分かれ、それぞれ行き先を決めて旅をします。私たち情報・プロダクトデザイン領域組も、7月25日、26日と学外演習へ行ってきました!…と言うとなんだかとっても気楽な旅行のように聞こえるかもしれませんが、先生、企業の方々のご理解ご協力、ご尽力そして学外演習担当の学生の頑張りなどによって支えられている貴重な授業なのです!皆様本当にありがとうございました。大まかな内容ではありますが、とても1回の記事に納まりそうにないので、3回に分けて書きたいと思います。

1日目に訪れたのは愛知県の刈谷市。株式会社デンソーへお邪魔させていただきました。まずはデンソーギャラリーにて、会社の歴史や、これからの自動車に搭載される技術などについて触れました。交通事故を防ぐための機能を体験するコーナーもありました。もちろん、すごいのは自動車関係だけはありません。レジのバーコード読み取り機や、ワインセラーなど、幅広い展示があり、こういうものも!?とわくわくしながら見学しました。中でも「製品・技術ゾーン」の「生活・産業分野」で見られる産業用ロボットのデモンストレーションでは、その精密かつ素早すぎる動きに驚きを隠せませんでした。個人的には、アルミ塊からきれいな5重の立方体が削り出されていたことに感動しました…あんなことが出来るんですね。デンソーギャラリーは、自由に見学ができるそうなので(団体の場合は事前に予約が必要ですが)機会があれば、ぜひ足を運んでみることをお勧めします。次に、デンソーで実際に行われていることについて、プレゼンテーションをしていただきました。「自動車関連のデザイン」と言っても、カーナビのインターフェースであったり、メーター部分の造形であったり…。製品というのは、いろんな人のいろんなデザインの結果なのだなと改めて実感しました。

その後、場所を名古屋市に移し、筑波大学OB・OGの先輩方をお招きしての懇親会が開かれました。名古屋名物を堪能しながら、企業でのお仕事について、学生たちの描く将来について、つくばでの生活について…など、各テーブルで様々なお話が挙がっていました。大学の宿舎や行きつけのお店など…先輩方にとっては懐かしい話も出ていたことと思います。私たち学生にとっては、実際に企業でご活躍されている先輩方の生のお話を伺うことが出来る大変貴重な機会でした。それぞれ将来のビジョンに変化があったのではないかと思います。

[デザイン専攻3年 M.I]

刈谷へ移動中!

刈谷へ移動中!


いざ!DENSO本社へ

いざ!DENSO本社へ