【授業紹介】デザイン専攻 卒業論文発表・審査会

10月4日、大学会館総合交流会館マルチメディアルームにて、デザイン専攻4年生の卒業論文発表・審査会が行われました。今年はプロダクト、情報、環境、建築デザイン領域を合わせて27名の学生が発表しました。発表時間は1人につき6分。その後質疑応答の時間に7分ずつ割り当てられていました。これまでの「デザイン基礎演習」や「デザイン演習」の授業とは異なり、先生方から与えられるテーマはありません。各自で研究したいテーマを見つけ、各ゼミや「木ゼミ」で発表(テーマ発表会中間発表会)し、改善を重ねてきました。今回の発表・審査会はその成果を先生方や他の学生たちに見てもらうための重要な機会です。6分ギリギリのプレゼンテーションからは、緊張しながらも、この日のために何度も練習を繰り返してきた真摯な様子が伝わってきました。
質疑応答の時間には、発表者の専攻領域だけでなく、プロダクト、情報、環境、建築デザインの各領域の先生方からご意見をいただきました。ここで先生方からいただいたご意見は、その時の発表者だけでなく、他の多くの学生にとっても気を付けておくべき内容だったと思います。明確にしておくべき定義を説明できているか。研究のゴールは何なのか。誰のため、何にするためのものなのか。この日の発表に至るまでに、研究の大枠となる考えから実験時の詳細な設定まで、研究を進める上での「選択」をするポイントが多々ありました。人によっては、自分のやっていることには意味があるのだろうか?ちゃんとした結果が出るのだろうか?と、気持ちが揺らぐことが何度もあったことかと思います。そんな時、初心に帰って自分の研究したい内容を振り返り吟味しつつ、それぞれの研究のテーマや目的に適った選択をしていくことで、目的と方法に矛盾をなくし、素直に進めていくことができるのだろうと思いました。
卒業論文の発表が終わり、ほっと一息つくデザイン専攻の4年生たち。しかしそれも束の間…すぐに卒業制作が始まります。10月中旬には各領域のゼミにてテーマを決め、12月6日には各領域合同での卒業制作の中間発表・審査会にてしっかりとした卒業制作のテーマを発表します。また、今回発表したの卒業論文は、2月につくば市のつくば美術館で開催される「卒業制作展」の後期展にて読むことができます。お越しの際はぜひ、卒業制作と併せてご覧ください。

[デザイン専攻4年 M.I]

卒論発表・審査会が始まりました。

卒論発表・審査会が始まりました。


研究対象も人それぞれで、とても面白いです。

研究対象も人それぞれで、とても面白いです。


質疑応答の時間です。

質疑応答の時間です。