展覧会「信濃町往来——建築いま昔」

建築は人々が往来する場所です。エントランスを入り、階段を上り、扉をあけ、窓から外を眺める—わたしたちは建築の中で学び、仕事をし、生活をしていますが、建築自体をことさら意識する機会は、あまりないかもしれません。
一方で、ある時間を過ごした空間は、知らず知らずのうちに記憶の中に沈潜しています。建築や場所が、記憶のスイッチのように働く体験は誰にも覚えのあるところでしょう。
信濃町キャンパスは、医学生が長年にわたり勉学に励んできた学び舎であると同時に、病院を擁し、そこで時を過ごした人々も多い特別なキャンパスです。信濃町キャンパスはまさに、様々な人々の記憶が重層的に行き交う場といえるでしょう。
本展では、医学部開設100年を迎え、大規模な建築プロジェクトによって変貌を遂げようとしている信濃町キャンパスの建築を、写真を中心に展示します。慶應義塾の建築について、文化的な価値を見出すとともに、個人の記憶と建築とを結びつける機会となれば幸いです。

http://www.art-c.keio.ac.jp/news-events/event-archive/shinanomachi-come-go/

日時

2017年12月9日(土)〜2018年3月31日(土)
※ 開館時間は総合医科学研究棟の開館時間に準じます。

場所

慶應義塾大学 信濃町キャンパス 総合医科学研究棟(エントランスおよびラウンジ)
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
JR総武線信濃町駅 徒歩1分
都営地下鉄大江戸線国立競技場駅 徒歩5分
https://keio.ac.jp/ja/maps/shinanomachi.html

◎ 関連イベント

関連小展示 信濃町往来—卒業アルバムの風景/貴重書小展示 没後200年 杉田玄白

2018年1月5日(金)・11-12日(木・金)・18-19日(木・金)・25-26日(木・金)
北里記念医学図書館 1Fロビー/2Fホワイエ 9:00—16:30 入場無料関連小展示では第1回生から残る卒業アルバムで信濃町キャンパスの変遷をたどります。2F北里講堂前のロビーに常設されている昭和29年の「鳥瞰図」とともに各年代のキャンパス風景をご覧ください。なお同時に、1F入口の展示ケースで没後200年となる杉田玄白関連の貴重書を展示します。大鳥蘭三郎先生旧蔵の『解體新書』、藤浪剛一先生旧蔵のオランダ語版『ターヘル・アナトミア』など医学部や杉田家ゆかりの書物をご紹介致します。

〈展示資料(予定)〉
卒業アルバム 卒業アルバム 4–5点 貴重書  『解體新書』、『解體約図』、『ターヘル・アナトミア』オランダ語版、ほか 2–3点

北里記念医学図書館の建築
会期中、北里記念医学図書館(和田順顯設計、1937年竣工)の1Fロビー、2Fホワイエ部分をご見学いただけます。
2Fには、山村耕花《腑分》(1927)も展示されています。見学時間
9:00–16:30(日曜および2/12は13:00より)12/30–1/4, 8, 10, 2/11, 3/21閉館
見学無料

主催・共催

主催:慶應義塾大学アート・センター
協力:慶應義塾大学信濃町メディアセンター・慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター
助成:科学研究費基盤研究(A)「大学における「アート・リソース」の活用に関する総合的研究」

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