第23回美術科教育学会が筑波大学で開催されることを心からお祝い申し上げます。
各研究機関に学会開催を依頼することが年々大変難しくなっている中で,今回,筑波大学が英断をもって開催主催を決定したことを高く評価したいと思うとともに,中心となるスタッフが2人という厳しい状況の中での岡崎理事の決断に心から敬意を表したく思います。
お祭り行事化することを避け,学術研究の発表に焦点を合わせて日程を短縮するなどの工夫をした上で,コンピュータ技術を駆使し,情報提供などの近代化を図れば,人的,物的,金銭的困難を克服することができるので,いずれの研究機関においても大会開催が可能であるということを今回,筑波大学は示してくれました。このシステムが前例化することの意義は大きいものがあります。
すでに,学会本部においては,これまでの大会運営方法や内容を永守理事等がフォーマット化しており,それを用いれば大会開催を無経験の研究機関であってもスムーズに大会運営が可能であるように準備されていると聞きます。今回の運営システムも,筑波方式として新たにフォーマットされ,今後の大会開催に大いに利用されていくものと思います。
筑波大学での開催は,今回で2度目です。前回も,宮脇理事が今回以上の厳しい状況の中で学術振興,研究奨励を意図して開催し,多大な成果を上げました。今回の筑波大会は,学術振興や研究発表に対する方策と各研究機関の今後の積極的な大会開催受容に関して多大なインパクトを与えるものでもあります。
このような意義のある筑波大会に,一人でも多くの学会員が参加し研鑽してくださるようにお誘い申し上げる次第です。 |