5.生徒の反応

 美術室では、生徒は男女並列で出席簿順に座っていた。そして、幾つかのクラスは他よりも騒々しかった(男子は女子よりも著しく騒々しく、外交的であった)。私は、多くの生徒が自分自身を本当に伸ばしているという印象は受けなかった。そして、生徒の能力がどうであれ全ての生徒にとって必修となっている他のアカデミックな教科の苦しさからの救いに、美術がなっているのかもしれないと感じた。しかしながら、生徒が美術の授業を真剣に受けていることは確かであった。生徒はスケッチブックをきちんと授業に持参し、そこには授業の指示が入念に写し取られていた。副読本も頻繁に用いられており、出来上がったものについては、討議され、比較されていた。そして、明らかに美術が不得意な生徒たちでさえも、B教諭が与えた課題を、うまくこなそうと努めている様に思われた。


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