積層する最適色の組み合わせの実験

積層する最適色の組み合わせの実験をしました。

まずは、ウルトラマリンブルーとバーントアンバーの組み合わせになります。
A1)ウルトラマリンブルーが多めであると冷たい影の表現になります。
A2)バーントアンバーが多めであると暖かみのある表現となります。
次に、B)不透明色の赤であるカドミウムレッドパープルに透明色の赤であるアリザリンクリムソンを積層すると深みのある赤に変わリマス。
C)また、不透明色の緑であるコバルトグリーンに半不透明色の青であるコバルトブルーを積層すれば、深い青色となります。
D)サップグリーンは、グリーン系やブルー系に合わせるとグリーンの深みが引き立つ。今回はコバルトブルーを積層しました。
E)サップグリーン、コバルトブルーの変化した色を置き、その上からバーントアンバーを載せていきます。混ぜて作った色と違う透明感を持った色となり表現に幅を与えて全体的な色の統一を出すことが出来ます。  

筆者の作品は動物等の生き物を中心とした表現をしているが、幅広い色数の油絵具を用いることによって、様々な展開の可能性があると考えます。例えば、油絵具ないしは顔料の着色を安定させて混合すれば透過性が高くなり光沢感が出せます。透明度が高く艶かしさが出て、緊張感と高級感を持たせることが出来ます。植物等の静物をモチーフとすることも可能であり、模様等を用いた抽象的な表現も有効であります。また、凝集力が強く働いた場合、それをそのまま硬化させることによって、砂の表面の様なざらざらした表情や岩の様なごつごつとした表情を作り出し、作品の質感に変化を付けることが出来ると考えます。 

A1
A2
B
C
D
E