Details

TITLE :

ASHIYU Terece

CREATOR :

河合 瑛大

About

今回のお風呂を「照らす」課題として私は「足湯」を「照らす」空間を提案した。足湯は、衣服を抜かずに足だけ入浴することから手軽に楽しめることができ、「足湯」という空間に対しては人々の出入りが容易であり通常のお風呂より活用しやすい。また、道の駅や公園に設置されているものもあり、リラックスできる一種の「休憩所」のような機能も持つ。そこで今回、出入りがしやすい、休憩・リラックスできる「足湯」空間を「照らす」ことで、特別な空間を提案したいと考えた。

提案する空間としての形態やイメージ図は以下の画像に示すようなものである。設置の設定としては、温泉街の街角にある温泉もしくは銭湯施設の隣地に入り口正面に側、施設側から簡単にアクセスができるよう想定する。「照らす」光源としての多くは自然光を想定し、日光が空間に照らされる自然観の感じられるものを目指す。その自然観を醸し出すため、「照らす」媒体としてふたつある。

ひとつは、水紋。水が流れるところに自然光が注ぎ込まれ、空間に水紋がゆらゆら揺れて照らされる。水紋が動く様子を視覚的に楽しむことができ、足湯空間にさらなるリラックスのできるものになる。

ふたつは竹の格子。竹は温泉や銭湯と同じく日本文化に馴染みのある素材であると考える。建築においても垂木などの構造部材や意匠部材として用いられきた。今回は竹の格子を提案屋根の面に使用し、竹の格子を屋根の意匠的に活用するとともに、光が格子の隙間によって細かく下の空間に注ぎ込まれてゆく。

以上のふたつが屋根の面にリズミカルに配置されており、光のフィルターのような役目として下の足湯空間に自然観のある照らされた空間を生み出すという仕組みである。

屋根の形状については、多くの光を多くの方向から感じられるような形を目指した。通常の直方体の空間では光の方向が天井と壁の2面からしか感じられず、光の方向も単調になってしまう。そこで、2面折り目のある壁と屋根が連なっているものとした。水紋と竹の格子の面が交互に配置され差し込まれる光は多方向からのリズム感のあるものとなる。

以上を「照らす」「足湯」空間として提案する。