Details
TITLE :
骨格透視装置
CREATOR :
青島 龍
About
博物館の一番の課題は、いかに観覧者の知的好奇心を刺激できるかということだ。それは、ただ展示品を陳列しているだけでは達成できず、効果的な展示方法が求められる。恐竜博物館の場合、メインの展示物となるのは骨格化石だ。しかし、骨格だけだとどうしてもその生物が生きていた様子を直接詳細にイメージすることが難しい。そこで、この骨格透視装置を使用し、普段目に見えない骨格という存在をよりリアルに感じてもらい、イメージを膨らませてもらおうと考えた。展示の原理を追求博物館の展示は、見せること、比べること、気づかせること、わかりやすくすることの四つの性質が求められる。この骨格透視装置は、見せることの他に比べることに重点を置き、そこから他の二つの性質につなげる役割をしている。古生物の骨格と肉付けされた外観模型を同時に見比べることによって、観覧者は古生物の骨の形、位置、役割といったことをより深く学びとることができる。