日本サイエンス・ビジュアリゼーション研究会
イベント
2012年1月

転送細胞 —植物体内の物質輸送の窓口—

出題:
野村港二

専門領域:
植物細胞工学

イラスト制作:
小久保礼子 / 青木風人 / 太田優子 /
岸本玲海 / 坂原里奈 / 中村悠里 /
間中皆美 / 和田絢太郎 / 早川寛人


目的:高校への出前講義や、サイエンスカフェでの導入用スライド
対象:高校生以上
サイズ : 一般的なPC画面(スライドとして利用)

問題

植物には口はありませんが、養分を積極的に取り込んだり、不要なものをはいたりする仕事に特化した転送細胞という細胞が存在します。こ の転送細胞の役割と重要性を伝えるイラストを描いてください。転送細胞は、たとえば根では土から養分を吸い上げるポンプとして働いたり、水や養分 を運んでいる管として良く知られている師管(正しくは篩管)の出入り口として機能したりしています。転送細胞は、表面積を稼ぐために、表面はリア ス式海岸のように入り組んでいて、裏側は、隣の細胞との間に「壁の穴」が開いているなど、形の上でも特徴がありあます。ある程度、生物学的に正確 な情報を含みながら、この細胞の形と物質輸送という機能が一目で分かるイラストが目標です。