ユビキチン化を介した
タンパク質分解のしくみ <3>

出題:
小林麻己人 医学医療系(教員)松岡侑里 生物学類4年(免疫学研究室・学生)
専門領域:
分子発生生物学イラスト制作:
岸田洋子 芸術専門学群2年高橋大地 芸術専門学群1年
目的:サイエンスカフェや市民フォーラムでの公演に用いるスライドに導入するイラスト
対象:科学者及び科学に興味をもつ一般人(年齢18歳以上)
サイズ : A4横位置・カラー(スクリーンに映写して使用)
問題
ユビキチン-プロテアソームシステムは不要なタンパク質を選択的に分解する機構である。ユビキチンははじめに、ATPのエネルギーを利用してユビキチン活性化酵素(E1)に結合する。次に、E1と結合したユビキチンはユビキチン結合酵素(E2)に渡され、ユビキチンリガーゼ(E3)上で標的タンパク質へ渡される。この反応が繰り返されることによって、ユビキチン分子が鎖状に結合し、ポリユビキチン鎖が形成される。ポリユビキチン化された標的タンパク質は、プロテアソームによってATP依存的に分解される。この際、ポリユビキチン鎖は標的タンパク質からはずされ、再利用される。