ユビキチン化を介したタンパク質分解のしくみ <2>

出題:
小林麻己人 医学医療系(教員)向笠勝貴 生命システム医学専攻DC3年(学生)
専門領域:
分子発生生物学イラスト制作:
大越桃 芸術専門学群1年瀧澤美樹 芸術専門学群1年
目的:サイエンスカフェや市民フォーラムでの公演に用いるスライドに導入するイラスト
対象:科学者及び科学に興味をもつ一般人(年齢18歳以上)
サイズ : A4横位置・カラー(スクリーンに映写して使用)
問題
「ユビキチン化を介したタンパク質の分解のしくみ」についてのイラスト。サイエンスカフェや市民フォーラムでの講演の際にスライドとして用いる。科学者や科学に興味を持つ市民等(大人)を対象とする。ユビキチンは、異常なタンパク質にくっつき、それが不要であるという目印として働くタンパク質である。この目印がくっついた(ユビキチン化された)タンパク質は、プロテアソームとよばれるタンパク質の複合体によって分解される。この一連の過程を、イラストで表現したい。
話し合った内容のポイント


ユビキチン・E1・E2・E3・プロテアソームをどう表現するか
→ユビキチンは目印となるようなもの
E1・E2・E3は分解したいタンパク質にくっつける役割
プロテアソームはユビキチン化されたタンパク質を分解する
アイデアスケッチ


大越(左図)
アミノ酸が結合してできているタンパク質をつみきで表現することにした。他の要素はなかなか決まらなかった。瀧澤(右図)
不要になったタンパク質に「目印」を付ける、というところに重点をおき発展させた。他の事象に置き換えることでわかりやすさを図った。完成作品

イラスト制作:
大越桃 芸術専門学群1年
要素の数が多いので、なるべく事象を単純化して表現した。見やすい色遣いとレイアウトを意識して制作した。見ていてわかりやすく、楽しいイラストを目指した。

イラスト制作:
瀧澤美樹 芸術専門学群1年
場面展開を色を用い、さらに矢印で流れを明示し、わかりやすくした。タンパク質分解の様子を、身近な事例である粗大ゴミのリサイクルになぞらえ、一般の人にも理解しやすいよう工夫した。