三徳工業製 _ キルンワークシリーズ

2018年三徳工業製_キルンワークシリーズの変色を起こす組み合わせを日本ガラス工芸学会の『GLASS』62へ投稿し「ガラス造形における表現の可能性─制作のための変色パターン研究」で掲載された。変色を起こす組み合わせは以下になる。

変色反応を起こすキルンワークシリーズの組み合わせ

このサンプルは、国内で生産された色ガラスを先行調査研究として行った。キルンワークシリーズ32色は495パターンの組み合わせがあるが、変色反応が起きたのは6組になる。ガラス造形作品を制作する現場での使用を目的としているため、変色を回避するか色彩表現として扱うかは作り手の判断に委ねる。ただ、変色反応はガラス素材特有のものであり、黒化現象を表現要素として組み入れることは可能と考えている。また、肉眼ではアンバー系色ガラスと青・緑系色ガラスで変色反応が見られたが、これに似た系統の組み合わせでも変色反応が起きない場合もあるため、変色の混入成分についても少し知っておくと他のメーカーの色ガラス使用時にも役に立つと思う。