立体造形表現において大切な要素の一つとして質感の表現があげられます。質感表現においても様々な手法がありますが、その内の一つとして着色があります。
UP樹脂を含む樹脂素材は、食品容器、自動車内外装品、家電や化粧品容器などに至るまで様々な製品に使用されています。一般的な工業製品や商業製品のための着色方法は、<内部着色>と<外部着色>が用いられています。樹脂素材の原液には、もともと色は付いておらず、無色や透明で黄褐色です。ここに顔料などの色剤を加えることで、様々な彩りのプラスチック製品ができます。外部着色とは、プラスチックの表面に着色することで、印刷や塗装、メッキ等のことを指し、顔料を溶剤で溶かして色をつけたい商品に吹き付け塗装をすることです。内部着色は、樹脂素材の原液に色剤を練りこんで着色し、外部着色とは異なり、中まで均一に色づけされます。工業製品には、工場作業での色分け目的や商品を棚に並べた時のデザイン性目的など、鮮明で色が際立つ着色が施されます。
上図/外部着色
塗装・印刷・メッキ・メタライジング等基材表面に着色したもの
下図/内部着色
ガラスや樹脂等の基材内部に分散または溶解して着色したもの