Details

TITLE :

LOTUS

CREATOR :

勝山 祐衣

About

“てらす”という言葉から,まず私が考えたのは、人の心を明るく照らしたいということだった。「心を照らす」ということは,言い換えると「元気になってもらう」「楽しい気持ちにさせる」ということである。しかし,誰しもが同じ条件下で元気になったり楽しくなったりするわけではない。性別や年代によって,それは大きく異なる。そこで,今回はニーズのイメージのしやすさからターゲットを20−30代の働く女性に絞った。お風呂は心身の疲れを癒す場所であるとともに,特に女性にとっては自分を磨く場所でもある。バスタイムを楽しい気持ちで過ごすことができ,身も心も解放され,思い切り羽をのばす時間にすることができれば,働く女性は社会でもっと美しく輝くことができるのではないかと考える。

LOTUSは,湯船で頭にかぶって使用する簡易サウナである。花びらのような形をした12枚のパーツが,根本とてっぺんでつなぎとめられており、ハスのつぼみのような形をしている。これを頭にかぶると、風呂場の明かりが少し遮られ,中は薄暗い状態になる。目に入ってくる光を軽減し,負担を柔らげる。そして湯船に浸かると、LOTUSの中に湯船から上がってくる湯気が充満して,サウナのような状態になる。サウナで得られる美容効果に加え,LOTUSについた花の香りが使用者をよりリラックスした状態へ導く。LOTUSのてっぺんは湿気に弱い紙でつなぎとめられているため,一定の時間が経つとつなぎ目がほどけて花が咲くようにパーツが外に開く。それと同時に使用者はサウナ状態から解放され、外気に触れ涼しくなる。身も心も気持ちがいい体験を,LOTUSは提供する。