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TITLE :
オンラインレビューが購入製品決定後に生じる認知的不協和に与える影響
AUTHOR :
工藤 優香
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1. 認知的不協和とは
購入する製品を決定した後に、別の選択肢が魅力的に見えたり自分の選択に自信を失う現象である。この現象は特に消費者にとって関与度の高い製品を購入した際に起こる。
2. 仮説
そこで、オンラインレビューの見せ方を工夫することで消費者の購入後の満足度が向上するのではないかと考えた。例えば、A とB の購入を検討している消費者がA を購入した場合、関連商品のB を勧めるのではなく、A を賞賛するレビューを見せることで決定を支持された消費者の満足度を向上させることができる。
3. 実験
実験は、学生にとって関与度の高いイヤホンを用いて、購買を想定した状況で実験室で行った。評価は、(1) 購入製品を決めた後(2)3 ~ 7 日経過後(3) レビューを見た後の3 回行われた。レビューによる決定の支持・不支持は製品の魅力度を左右した結果となった。しかし、魅力度の変動に個人差が関わっているため、消費者の傾向ごとにグループ分けを行い、今後検討し直す必要がある。