

Details
TITLE :
添癒(sou-yu)
CREATOR :
大貫 亜実
About
お風呂というものを考えた時、まず考えたのが、お風呂とは人々にとってどんな空間だろうか、ということだった。我々日本人にとってのお風呂は、体の汚れを落とす場であり、体の疲れを癒す場であり、湯船に浸かりゆったりとリラックスする場である。そんな中で、「体は十分に癒すことができている。では、心まではどうなのだろうか?」と考えた。心までもがお風呂に浸かることで癒され、「日本人としてのお風呂」を感じられ、日本人としての心を「照らし出せ」ないだろうかと考えた。
日本人らしいものを考えた時に、竹がまず連想された。そこから光るという要素を考えた時に竹取物語につながった。そして、せっかくお風呂という水がある環境なので水を取り入れたいと思い、ししおどしをモデルにすることに落ち着いた。
ターゲットとしては、家庭のお風呂を想定した。家庭のお風呂は、無機質で少し寂しい空間がイメージされる。そのため視覚的に心に癒しを提供できるようなものにしようと、LEDの光を使った演出によって、家庭でお風呂の湯船に浸かっている時に目で見て楽しみ、癒しになるようなプロダクトとして「添癒」を考えた。添癒という名前は、ししおどしの別名「添水」からきている。