日本サイエンス・ビジュアリゼーション研究会
イベント
2011年

ユビキチン化を介したタンパク質分解のしくみ <1>

出題:
小林麻己人 医学医療系(教員)
大橋健 生命システム医学専攻DC1年(学生)

専門領域:
分子発生生物学

イラスト制作:
佐藤由衣 比較文化学類1年
高橋啓太 芸術専門学群1年

目的:サイエンスカフェや市民フォーラムでの講演の際に用いる。
対象:科学者や科学に興味のある市民(大人)
サイズ : A4

問題

「ユビキチン化を介したタンパク質の分解のしくみ」についてのイラスト。サイエンスカフェや市民フォーラムでの講演の際にスライドとして用いる。科学者や科学に興味を持つ市民等(大人)を対象とする。


話し合った内容のポイント

・ユビキチンがくっつくのは異常なタンパク質で、正常なタンパク質には基本的にくっつかない。
・プロテアソームは「タンパク質を分解する、巨大なタンパク質の複合体」である。シュレッダーのようなかんじ。
・ユビキチン・プロテアソームシステムは、タンパク質の品質管理を行い、細胞を正常な状態に保っている。体にとって良いことをしているイメージ。


アイデアスケッチ

佐藤(左図)

たんぱく質や酵素などをキャラクター化しましたが大橋さんの助言を元にユビキチンはキャラクター化せずシンボルにしました。この時点ではイメージを一つ一つ形にしただけで、特に作りこんだり画面の構成を練っていませんでした。

高橋(右図)

ユビキチンという言葉の響きから、指の形を連想した。最初は左の三つのたんぱく質を表す指に、複雑な動きをさせていたが、問題の要点がずれるかもしれないとアドバイスされたため、より簡潔な形にした。


完成作品

イラスト制作:
佐藤由衣 比較文化学類1年

タンパク質がユビキチン化されて、プロテアソームによって分解されていくイメージを捉えるまでと、それをイラスト化する際に一つの画面にどうやってその流れを表していくかで少々迷いました。

イラスト制作:
高橋啓太 芸術専門学群1年

色をつけるにあたり、プロテアソームの役割をメインに強調したかったため広い面積を 赤で塗った。また、その他のたんぱく質もなるべく見やすい色になるよう、 できるだけシンプルに色をつけた。