平成19年度つくばマイスターフォーラム実施報告


平成20年 3月 1日

筑波大学

  筑波大学では、平成19年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)「新しい課題対応型体験学習プログラムの開発− 地域連携によるマイスター育成講座への運営参加を通して−」の取り組みを、広くつくば市民に広報すると共に、 市民ニーズを吸いあげ、かつ、平成20年度の受講生を募集する目的で、平成20年3月1日に、筑波大学大学会館総合交流会館および 小ホールにおいて、つくばマイスターフォーラムを開催いたしました。
  本フォーラムは、筑波大学現代GP「新しい課題対応型体験学習プログラムの開発」運営委員会(生物資源学類、 農林技術センター、芸術専門学群)の主催、つくば市の共催、つくば市教育委員会の後援で開催されました。

  総合交流会館では、「食と緑のマイスター育成講座」受講生の課題別学習成果がポスターとして展示され、 見学者に発表されました。また、「美と芸術のマイスター育成講座」受講市民および学生の美術作品が展示されました。 大学会館に設置されている石井コレクションギャラリーでは芸術理論・支援コースの受講生による作品解説(ギャラリートーク) が行われました。さらに、「食と緑のマイスター育成講座」では平成20年度受講希望者への個別指導が実施され、 申し込みの受付が行われました。




  小ホールでは現代GPの3年間の活動のとりまとめとして、「大学から地域へ、地域から大学へ!市民と作る大学教育」 と題したパネルディスカッションが開催されました。パネリストとして飯野哲雄氏(つくば市市長公室長)、 東原孝規氏[食と緑のマイスター育成講座受講市民(雑穀コース)]、田淵多江子氏[美と芸術のマイスター育成 講座受講市民(書コース)]、田中彩重子氏[食と緑のインターンシップ受講学生(雑穀コース)]、塩川真理子氏 [美と芸術のインターンシップ受講学生(書コース)]、林 久喜准教授(生物資源学類)、齊藤泰嘉教授(芸術専門学群) の7名が参加し、餅田治之教授(生物資源学類)、直江俊雄准教授(芸術専門学群)の司会で、

@大学による地域貢献プログラムとしてのマイスター育成講座の意義と現実について、
A市民参加による授業形式の評価とポテンシャルについて、
B大学と地域の協働について、

の各テーマについて検討しました。 会場からも参加者から意見や要望が熱心に寄せられました。パネルディスカッションにより、

「マイスター育成講座は大学の知的資源を地域に還元する橋渡しの機能を持っている。」




「大学が地域に開かれているということは市民にとって 大きな意味がある。本プログラムは市民が地域の大学と付き合う入り口となった。」
「市民が日常から離れ、自分らしい 時間をもてるチャンスを与えることができ、また学生にとってはストレスなくインターンシップ授業を受けることが できたのではないか。」
「現代GPは単なる社会貢献というより、受講した市民による地域へのフィードバックという意味で、 社会連携のプログラムであった。」

などの意見が集約されました。

  パネルディスカッション終了後は4人の外部評価委員による現代GPプログラム評価委員会が開催され、 3年間の取り組みに対する講評をいただきました。講評の内容は、現代GP報告書として年度内に発刊の予定です。 外部評価委員は、NPO法人つくばハウジング研究会理事長、筑波大学元副学長 冨江伸治氏、茨城県つくば美術館 分館長 舟木力英氏、あびこ型「地産地消」推進協議会会長、筑波大学元教授 遠藤織太郎氏、NPOつくばアーバンガーデニング 事務局長 井口百合香氏に務めていただきました。

  当日は約140名の参加者があり、成果発表やパネルディスカッションが活発に行われ、今後の活動に つくば市および地域社会の注目が集まっていることを強く感じました。
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