平成19年度 食と緑のマイスター展と食のリスクコミュニケーション実施報告

実施日時:平成19年10月6日 10時〜17時
場     所:筑波大学第二学群 B棟、2B406

課題学習ポスター展
10時〜13時・15時〜17時
内容:
食と緑のマイスター育成講座を受講している市民の課題別学習成果をポスターを用いて中間発表する。

食のリスクコミュニケーション
13時〜15時
テーマ:
安全と安心の食卓づくり〜食品の残留農薬について、知って、話して、考えよう!
目的:
リスクコミュニケーション(参加型意見交換会)を通じて、気になるテーマ(今回は残留農薬)を取り上げ、 参加者とともに知識を深め相互理解を図る。
内容:全体120分(13時〜16時,同一会場)
@講演「農薬のリスクと安全性について」(40〜45分)
  講師 上路雅子(うえじまさこ)先生 独立行政法人農業環境技術研究所理事
Aパネルディスカッション「気になる!残留農薬」(45〜50分)
  ・パネリスト予定者
  ・消費者として: つくば市食生活改善推進員
  ・生産者として: 筑波大学卒業生
  ・行政として: 茨城県食品安全室
  ・メーカーとして: シンジェンタ営業職員
  ・専門家として: 上路先生
  ・コーディネーター: 福田先生
B会場との意見交換(20分)
  外部評価委員による活動内容の視察、課題別学習の見学、受講学生との意 見交換

実施内容:
   筑波大学では平成19年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)「新しい 課題対応型体験学習プログラムの開発−地域連携によるマイスター育成講座への 運営参加を通して−」の取り組みの紹介ならびに参加市民の成果中間発表を目的 として、筑波大学学園祭開催中の2007年10月6日(土)に現代GP主催の「食と緑の マイスター展」を開催しました。本展では、マイスター育成講座受講市民と「食 と緑のインターンシップ」受講学生が共同で取り組んでいる課題のポスターによ る成果発表と「フューチャーダイニング」コースの活動の一環として「食のリス クコミュニケーション:安全と安心の食卓作り〜食品の残留農薬について、知っ て、話して、考えよう!」という講演会およびパネルディスカッションが行われ ました。また、現代GP評価委員の先生方と学生たちとの座談会を持ち、現代GPに 参加している学生たちの生の声をまとめる機会を作りました。
   成果発表会では各コースの意欲的な活動が紹介され、発表者と参加者との間で多 様な議論がおきていました。成果をまとめる過程で学生たちは市民の方々の意識 の高さ、あるいは学生と市民との視点の違いに改めて気づいたようです。関係者 以外の来場者も多く、とても盛況な発表会となりました。
   講演会およびパネルディスカッションは「リスクコミュニケーション(参加型意 見交換会)を通じて、一方的に講演を拝聴するのではなく、参加者全体の知識を 深め相互理解を高める目的で行われました。独立行政法人農業環境技術研究所上 路先生による「農薬のリスクと安全性について」に関するご講演後、消費者、生 産者、行政、農薬メーカーをパネリストとして交えた意見交換会では60名を越え る参加者により多くの質問、意見が飛び交い大変充実したものになりました。
   座談会は、各コースに参加している学生5名と評価委員の遠藤先生(筑波大学元 教授)、井口先生(NPO TUG代表)、学類長らの参加によって行われました。学 生たちからは、「市民との意識の違いに戸惑う」とか「参加して自分たちの普段 の学習の習熟度が問われているので緊張する」などの率直な意見が出ました。評 価委員の先生方からは「学生たちの試行錯誤はこのプログラムの重要な目的であ り、その意味で順調に進められているといえる」という評価をいただくととも に、今後の継続性に対するご意見をいただきました。これを参考に今後のプログ ラムについても考えなければなりません。
   今回の展示・発表会はマイスタープログラムの中間発表的な意味がありました が、限られた時間の中で市民・学生とも協力し合って充実したものになりまし た。また、本発表会の成功は、準備段階から学生たちが積極的に参加してなしえ たものだと思っています。3月の成果発表会は大いに期待できると感じています。
  



成果発表1


成果発表2


成果発表3


評価


シンポジウム


座談会

Copyright c 2006. 筑波大学生命環境科学等支援室、人間総合科学等支援室体芸支援室. All Rights Reserved. TEL.029-853-6675 / FAX. 029-853-6617
照会先:〒305-8577つくば市天王台1-1-1 E-mail ; ggps@sakura.cc.tsukuba.ac.jp