◆日本編

 

研究団体
美術科教育学会
美術科教育学会は,美術教育に関する学術的研究の発表及び研究協議,研究資料の収集及び調査,外国との資料・研究物等の交換その他目的達成のために必要な事業を行う会である。このサイトは「規約」,「沿革」,「入会」,「学会誌」,「学会通信」,「研究部会」,「研究情報」,「学会大会案内」,「会員のページ」から構成されている。「学会誌」では,掲載論文の日・欧のキーワードや要旨が公開されていて,国立情報学研究所電子図書館サービス (NACSIS-ELS)にアクセスすることによって全文が参照できる。また,「学会大会案内」では,その年度の大会における会員の研究発表が一覧でき,「会員のページ」では会員の研究著書などが紹介されていて大変興味深い。(前芝,2001.2.27)
研究情報
国立情報学研究所電子図書館サービス
国立情報学研究所電子図書館サービス (NACSIS-ELS) は,学術研究団体等の発行する学術雑誌のページをそのまま画像データとして蓄積し,書誌情報とともに検索できるようにした情報サービスで,従来の文献検索システムとドキュメント・デリバリー・システムとを統合し,インターネット上で提供するサービスである。 自分のワークステーションやパソコンを使って,学術論文の標題や著者名などのキーワードからの検索が可能である。また,論文のページがそのまま表示されるため,雑誌を読む感覚でページをめくったり,高品質な印刷をして読んだりすることができる。 今までは図書館へ行って読んだりコピーをとったり,あるいは他の図書館から取り寄せたりしなければならなかった論文が,このサービスによって,よりいっそう迅速・簡単に入手することができるようになった。美術科教育学会学会誌も入手可能である。(前芝,2001.2.27)
出版社
開隆堂
このサイトは,HOME,新刊案内,教科書,教材・参考図書,教科情報,会社案内,リンク集から構成されている。その中の「教材・参考図書」の項目には20以上の著書が紹介され,それらの内容は教育現場から教育史にいたり極めてバラエティーに富んでいる。 また,「教科情報」の項目には「新旧学習指導要領比較」という欄があり,両者が一目で比較できるように工夫されており,ダウンロードが可能である。国内外の美術関連のリンク集も充実しており,大変便利である。(前芝,2001.2.27)

日本文教出版
日本文教出版のサイトで私が興味をいだいたのは,「美術教育情報フォルム」,「全国教育関係行事情報」,「図工・美術教科書」の項目である。「美術教育情報フォルム」では,多数の現場の先生,研究者の原稿がWeb上で公開され,「全国教育関係行事情報」では,日本全国の図工・美術教育関係研究会や展覧会の情報が提供され,「図工・美術教科書」では日文の図画工作の教科書の50年にもわたる歴史を遡ることができる。また,小学校図工科担当の教員のために用意された「平成12・13年度用年間指導計画表」は,インターネットからダウンロードが可能である。(前芝,2001.2.27)

光村図書ホームページ
このサイトでは,全ての科目の全国の研究会の日程が検索できるほか,「教科の部屋」をクリックすると中学校1年生〜高校3年生までの美術の教科書目次が公開されている。また,「技法を味わう」の項目には絵画,版画,彫刻,デザイン,工芸の分野でそれぞれの技法が丁寧に紹介されており,「もっと 知りたい!美術用語」の項目には,印象主義,キュビスムとフォービスム,抽象派,シュルレアリスム,ダダイズムと未来派を軸に,様々な用語が体系的に紹介されてある。(前芝,2001.2.27)

美術出版社グループ
美術出版社グループのサイトは “しる”,“みる”,“つくる”の三つ柱で美術の世界を案内してくれる。「月刊アートロコ」,全国の美術館を地域から検索できる「美術館ガイド」,各地の展覧会のスケジュールがチェックできる「展覧会ガイド」,「雑誌紹介・書籍検索」などから構成されたこのサイトは美術の楽しさや素晴らしさを身近に,手軽に体験的に感じさせ,美術との素敵な出合いが期待できる内容である。(前芝,2001.2.27)

美術館関連情報
DNP MUSEUM JAPAN INFORMATION ART SCAPE
大日本印刷アーカイブスが運営する美術・芸術関連の情報を扱ったサイト。広く芸術に関する情報を扱っているが,毎月更新されるWEBマガジン「ArtMix」では,学芸員・研究者によって事例報告・海外レポートなどが多く記載されている。(杉林, 2001.2.21)

INTERNET MUSEUM/博物館情報工房
株式会社丹青社が運営するサイト。日本だけではなく広く海外の博物館情報を扱っている。特に「ミュージアム・イン・ニュース」の項目では,地方紙までを含む新聞で取り上げられた美術館情報がデータベース化されており,教育関係においても充実している。(杉林, 2001.2.21)

山梨県立美術館
ミレーの作品収蔵で知られる山梨県立美術館のホームページ。教育普及事業にも力を入れている美術館の一つであるが,このサイトにおいてもその特徴が現れている。ミレーの作品を題材とした美術教育用ページが設けられており,その内容も興味深い。(杉林, 2001.2.21)

びっくりミュージアムぼらんてぃあーず
滋賀県立近代美術館を中心に様々な美術鑑賞教育活動を行っているボランティアグループの私的ホームページ。滋賀県立近代美術館でのボランティア活動が紹介されており,中でもアートゲームに関する事例報告が興味深い。現場の先生方がこのページをみて活用できるよう配慮されている。(杉林, 2001.2.21)

茨城県近代美術館のホームページ
学校の先生や子どもを対象としたページが設けられており,大変興味深い。教師を対象としたページでは,学校の美術館利用やこれまでの事例報告が詳細に記載され,子どもを対象としたページでは,色彩豊かなデザインで,子どもが読むことに十分配慮した内容が書かれている。(杉林, 2001.2.21)
学校美術教育
「小学校図工科」ホームページ
東京都の中青戸小学校図工室と宇喜田小学校の図工室から川島真紀雄氏が主な情報を制作し発信しているが,内容は日本美術教育会による実践事例も含められており,全体としては活動,学校と美術教育,総合的な学習,実践,環境教育や国際理解学習,造形授業研究会や日本美術教育会,リンク,作品など多種多様である。また,日本語に限らず,英語訳の文章が添えられているページも多くみられ,実践は,活動の記録としての画像も添えられている。「図画工作と総合的な学習の時間」について考え方,実践事例,年間計画などが提示されているのが注目される。(丁子, 2001.3.8)

東京都江戸川区立葛西第二中学校美術室
このサイトは,作品展示室と美術準備室で構成されており,特に作品展示室の生徒作品数は合計で100を超えている。作品は彫塑「私の神様」,絵画「空想の植物」「友だちを表す」「夏の思い出」や,透視図法を上手く生かした「壁掛け時計」,「くつべら」,ポスター,コンピュータを使った「シンメトリーな平面構成」などである。(丁子, 2001.3.8)

埼玉県深谷市立幡羅中学校のアートギャラリー(美術科のページ)
ここでは,写生会作品とポスター作品,コンピュータアート作品が載せられている。力の入った写生画もさることながら,特にコンピュータを利用した体育祭や文化祭のポスターは,タイトルや時間場所といった文章における条件は全く同じであるが,作品ではそれぞれ生徒の個性が上手く表現されている。(丁子, 2001.3.8)

新潟の上中中学校のギャラリー
実践題材は「手作りキャンドルスタンド」と「コラージュ:自分を取り入れて」で,指導者の思いをところどころ綴った指導過程の説明と,活動の記録としての画像,完成作品を掲載し,そして,生徒の感想を部分的に提示している。学習活動においては,生徒の様子や反応などが書かれているため,子どもたちの状況を感じることができる。(丁子, 2001.3.8)

秋田県本荘市立南中学校の美術室
「アートグラス」「心の模様」「ごてんまり」「アクリル工芸」「表札」の題材について,生徒作品が展示されている。作品が並べられて様子が集合としてもみやすく,ページには地域性,繊細な作品,指導者の生徒作品への温かいコメントをみることができる。(丁子, 2001.3.8)

沖縄県浦添市立湊川小学校の伝統工芸の紅型(びんがた)づくり
5年生で図工の時間に沖縄独特のデザインと色合いを学習した後,沖縄の伝統工芸「紅型(びんがた)」を子どもたちなりのデザインで制作した学習の過程を画像と文章で説明している。制作作品は,卒業式の装飾壁画として紅型づくりが行われた様子として掲載されている。(丁子, 2001.3.8)

埼玉大学教育学部附属中学校美術科のホームページ
この美術科のホームページは,「研究と実践」,「美術科担当教官」,更新内容と日付けをつけた「新しい情報」などで構成されている。その内,研究と実践では,この学校の美術科の研究経緯,担当の教諭による実践作品,指導案があり,特に指導案は多数かつ様々な題材を扱っている。また,教育実習のための手引きや事前指導の資料なども分かりやすく提示されているため,教師や研究者だけではなく,実習前の学生にも広く役立つ。(丁子, 2001.3.8)

上越教育大学附属中学校美術科のページ
「附中生徒の歩み」と「担当教師の横顔」の二項目からなっている内容は,後者において実践例が示されている。学校の美術教育ホームページでは一般的な作品の掲載よりも,ここでは開発された実践が詳しく説明されていて,一年生を対象として雪を素材に扱った題材,二年生を対象としてE-Mailを利用した画像による自己紹介の題材,三年生を対象としたバリアフリーのデザインをテーマに扱った題材などがある。(丁子, 2001.3.8)

広島大学附属福山中・高等学校における美術教育のページ
このページは,いくつかの実践,表現道具としてのコンピュータについての論文,美術館のリンク集,地域の美術館のホームページを生徒がつくって紹介している。「ふくやま美術館の紹介」,美術担当教官で構成されている。実践は指導案及び数点の作品を掲載しており,高校の題材ではCGや3D,「モナリザのバリエーション」など,いずれもコンピュータを活用した高度な作品が数年前から更新されて提示されている。(丁子, 2001.3.8)

大阪教育大学附属平野中学校の美術科におけるフィールドアートのページ
「総合的学習へのもうひとつの道」として美術科と社会科という二つの教科による「対抗的」授業の構想と実践,その作品を掲載している。地域をフィールドとして美術的な「みる」ことと,社会科的な「みる」ことを同時に行った総合的学習のアプローチとして「みる力」を育むという課題で,課題の説明の他に,ここではカメラ撮影した数々の画像と子どもたちの感想などもある。(丁子, 2001.3.8)
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