筑波大学総合研究棟D / Laboratory of Advanced Research D, University of Tsukuba




2002年にスタートした筑波大学総合研究棟Dの計画は、天久保池南側のループ道路が緩く湾曲する敷地がその設計のアウトラインを決定付けることとなった。建築の南側外壁はループ道路に沿って緩くカーブし、筑波大学の施設の中でも特徴的な外観を形成することとなった。南側ファサードのFRP(植物繊維強化プラスチック)グレーチングによるダブルスキンの外壁は、室内への外光の調節とともに、ループ道路からの視点の移動に応じた外観の表情の変化をもたらすことが意図されている。各階のリフレッシュコーナーは2層吹き抜けで、内壁の光壁の構成と家具のセレクションとがそれぞれ異なって、それぞれのリフレッシュコーナーの空間的な表情を多様にしている。室内から漏れだす夜の光は、この建築の新たな表情を創り出す。
    
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