「赤ずきんちゃんと学ぶ脳卒中」は、神栖市と筑波大学が共同で進める脳卒中啓発事業「ブレインレスキューかみす」の一環として、小学4年生に実施している啓発教育の教材であり、筑波大学の医学医療系と芸術系の協働によって制作されたデジタル紙芝居である。内容は脳卒中の代表的徴候と発症時刻を示す合言葉「FAST」を覚え、脳卒中から大切な人を守ることを目指すもので、F=Face、A=Arm、S=Speech、T=Timeの4要素を物語のなかで学べるよう構成されている。小学生を対象とする狙いは、若年期からの生活習慣の是正による発症予防に加え、両親や祖父母が発症した際に子どもがbystanderとして適切に対処でき、家族への知識の間接的な啓発も期待できる点にある。本教材は、誰もが知る童話「赤ずきん」を枠組みに用いることで、専門的な医学知識を子どもにも親しみやすく記憶に残る視覚的物語へと翻案しており、ここに芸術系の貢献がある。教材は2023年12月に神栖市公式YouTubeチャンネルで公開され、医療と表現を架橋する大学・自治体連携の実践例となっている。