2012年、スペインの教会のキリスト絵画を信者が善意で修復したものの、原画とはほど遠いものになり、その賛否が話題となりました。(ニュース記事を参照する)
「RETURN OUR CHRIST! 私たちのキリストを返せ!」<作者: 中島靖雄(筑波大学教育研究科芸術科教育コース2年)>は、この実話をもとに美的判断ジレンマとして教材化した例です。
この美的判断ジレンマは、カードを使ったロールプレイであり、1人がナレーター、3〜6人がプレーヤーになります。
プレーヤーはキャラクターカードに記された、修復した本人、原作者の孫、地元住民、ネットユーザー、美術評論家、のいずれかの立場を演じて修復の賛否と理由を考えます。
ナレーターがナレーションカードを順番に読んでいくことで、シナリオの概要が説明され、それぞれの立場の意見を促していきます。