受験生のための筑波大学説明会2022 芸術専門学群
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【ビジュアルデザイン領域】 ― 7 ―ビジュアルデザインとは視覚に訴えて内容を効果的に伝えようとするデザインの分野であり、理論と実践をバランス良く身につけた創造的で自律的なクリエイターの育成を目指している。その内容はブランディングデザイン、パッケージデザイン、ブックデザイン、エディトリアルデザイン、イラストレーション、絵本、マンガ、フォトメディア、タイポグラフィ、広告デザイン、インフォグラフィックスなど、多岐にわたっている。 卒業後の主な進路はデザイナー、プランナー、フォトグラファー、絵本作家、教員などである。またさらに専門性の高い研究を目指す者のために、大学院博士前期課程へ進学の道もある。 【情報・プロダクトデザイン領域】 情報・プロダクトデザイン領域は、人によって造られる道具や機器、設備、サービス等のデザインだけでなく、モノと人との「関わりのありかた」をデザインの対象とする。デザインの概念や科学を基礎理論として学び、社会をリードするデザイナーとして必要なスキルを、講義と演習を通して取得することを目標としている。 1~2年次は基礎的な科目を中心に学び、3年次は学生個々の関心と能力に合わせた専門性の高い科目を履修する。さらに実社会との関わりを深めるインターンシップを行った後、4年次は論文と制作からなる卒業研究を行う。卒業後の進路はデザイン関連企業・研究所など多岐に渡る。大学院に進学し高度なデザインのスキル・理論・専門知識を修得するとともに、デザインの基礎研究を行うことによって修士・博士の学位を取得し、世界の企業・研究所で活躍する可能性も開けている。 【環境デザイン領域】 人間は環境の産物であり、環境も人間の産物である。環境デザイン領域では、このような相互依存的な人間と環境の関係を明らかにし、それに応じた環境の設計と計画について学ぶ。様々な環境問題の顕在化、人口構造の変化、科学技術の発展や情報化、産業構造の変動といった急激で大きな変化をきたしている現代において、環境デザインの果たすべき役割は大きい。屋内空間、街路、広場、公園、都市、農山漁村、地域といったあらゆるスケールの空間を学習対象としている。 卒業後の進路としては、建築設計・都市計画・ランドスケープなどのデザイナー・プランナー、公務員などがあげられる。大学院博士前期課程へ進学し、より高度な専門家、大学教員、研究者への道に進むこともできる。 【建築デザイン領域】 いま、その土地に、なんのための、どのような空間が必要か、それをどのように造るのか、という基本的視点をもって、生活を営むために最もふさわしい場所として建築を創りだすことのできる人物の養成が目標である。実務に近いかたちで演習をし、卒業研究は論文、設計の両方を行う。指導教員のゼミ、デザイン関連領域全体の発表会などを設け、広い視野から検討を行う。充実した海外留学、インターンシップの制度を持ち、卒業生は国内外で活躍する。設計事務所、ゼネコン、デベロッパーの建築士、プランナー、プロデューサーや、研究者、公務員などである。豊かで鋭敏な感性と、視野の広い柔軟な思考力を持ち、なによりも人間が好きな学生を待ち望んでいる。

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