受験生のための筑波大学説明会2022 芸術専門学群
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【美術史領域】 ― 5 ―日本画は独自の素材、伝統的技術、表現方法に基づく美術の一分野であり、現在では、より豊かな芸術の表現方法として、発展、展開している。専門家となるための日本画制作技術や材料の研究、古典への理解を深め、基礎的知識を修得し、さらに豊かな感性と高い創造性に基づいた自己表現力を養い、将来社会において多岐にわたって貢献できうる専門家の育成を目的としている。 卒業後の進路としては、作家、教員、学芸員、図案家、一般企業の美術関係への就職などがあげられ、大学院博士前期課程への道も開かれている。 【彫塑領域】 本領域は造形芸術に関する多様な問題を理論的・歴史的に探究する人材の育成を目標としている。造形制作の実践分野に隣接した領域であるために、学生は芸術理論を具体的かつ体験的に学習することができる一方で、総合大学に所属する教育組織であることを活かすならば、人文諸科学を背景としつつ幅広い視野から芸術について学ぶことも可能である。 卒業後の進路として、美術館の学芸員、美術関係の編集者、企業の文化事業担当者、中学・高校の美術教員などの実績をあげている。大学院博士前期課程へ進学したのち、さらに同後期課程で研究を重ね、修了後は美術史研究者(大学、美術館等)となる道も開かれている。 【芸術支援領域】 美の容れ物である芸術には、人間の感性を豊かにし、社会生活に潤いを与える力がある。そのような「芸術力」が社会において発揮されるには、芸術活動の支援・応用という芸術支援の発想と行動が必要である。こうした考えに基づき、本領域では、芸術活動を支援・応用するアート・サポーター(美と芸術による社会貢献者)の養成を目指す。 卒業生は、芸術振興団体(アーツカウンシル、アートプロジェクト、芸術祭事務局等)、美術館・ギャラリー、学校教員、⺠間企業のほか、大学院に学び、より高度な専門家や研究者の道に進むなど、各方面で活躍している。 【洋画領域】 本領域は、広い教養の上に豊かな感性と創造力を備えた洋画の専門家を養成することを目標としている。自然から美と造形を学ぶことを基本として、色彩や形態に対する美的感覚を醸成し、描写力や構成力などの技量を練磨するとともに、⻄洋画の技法や材料に関する知識・技能を習得して、それぞれが個性的で多様な絵画表現を獲得するよう指導する。また、柔軟な発想力と考察力、創造的活力を基盤として、広く社会に貢献できる人材を育成する。 主な進路は、画家、デザイナー、教員、学芸員、公務員、各種業界の美術・企画・宣伝・研究開発・教育などの職種である。大学院博士前期課程に進学する者も多い。 【日本画領域】 空間を表現の舞台とする彫塑領域では、純然たる造形表現力と感受の力を培い、理論と実践の両面から彫塑芸術を探究する専門家の養成を目標とする。本領域での学びは、芸術専門学群 14領域の紹介

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