大友 邦子

構成学における造形発想力の研究とデザインの実践

大友 邦子

芸術系|准教授

人のクリエティビテイ創発についての知見が培われてきた構成学領域において、感性、発想、創造力などを客観的に論証し、感覚器官と造形行為の関係性を多角的に研究しています。特に造形行為におけるイメージの創成力とその応用に着目し、事例研究による論考を重ね、構成学の定義拡張を目指します。こうした理論的研究により、機械と人の領域が曖昧になる実社会に、新たなクリエイティブ人材の役割を提案していきます。理論を実践する研究活動としては、繊維産地での製品開発や企業へのグラフィック図案提供等を行なっています。日本の素材開発力のプレゼンスは世界的に高く、研究シーズ実装において、自治体や産地企業からデザイン分野の協力が求められています。造形理論の探究と共に、社会課題へのデザイン支援を実践していきます。

主な研究テーマ

パターンデザインにおける原画作成方法と印象評価の多国間比較
プリントテキスタイルの線質と視覚的印象の関係性
植物図案創発のためのドローイング条件の設定効果
数理的フォーマットを用いた装飾図案・文様の展開
集積型繊維産地における課題研究
構成学とデザイン教育

© Copyright - Art and Design, University of Tsukuba