Appreciation 
美術作品鑑賞行為を測定するために

2011年10/23日(日) 11:00 から実験体験
名古屋大学教養教育院プロジェクトギャラリー
「clas」


◎実験体験の記録画像

展覧会の概要
Appreciationは,’鑑賞とは何か’ ‘観客の鑑賞のために展示を開く側としてできることは何か’ について考えるための展覧会である.現代のギャラリーおよび美術館では,観客の鑑賞をサポートするために, 作品に関わる内容,例えば,作家,時代背景,表現技術などを展示情報として観客に提供している.しかし,観客と作品のインタラクションという立場から 鑑賞というものを考えると,作品に関する知識を提供するだけでは,観客の鑑賞をサポートしていると言いづらい.そこで, より観客の鑑賞に関わる展示情報とは何かについて考える機会にするのがこの展覧会の目的である.具体的には,観客が鑑賞する際の行動そのものを観察・記録する実験をおこなうことで鑑賞について考えてみる.そのため,Appreciationは,観客に作品解析する役割を与え,作品に関する知識を通じて理解するよりも,感じて鑑賞する場を目的とした展覧会である.

鑑賞実験


展覧会の構成
ギャラリーに,6点ほどの平面作品を展示し,観客に自由に鑑賞してもらう. そして,観客の同意の上,作品を鑑賞している状況で実験をおこなう.最後には,鑑賞が終わった観客に,展覧会についてのアンケートをしてもらう.以上が,展覧会Appreciationの構成である.