日本サイエンス・ビジュアリゼーション研究会
イベント
2017年
wada
出題:
和田洋

専門領域:
生命環境系/動物進化発生学

イラスト制作:
田原早央莉 / 深谷颯佑 / 小形麻依 /
後藤輝美 / 中西のどか / 山田彩子 /
水野萌子


異なる細胞が生み出されるしくみ(解説重視のイラスト)

目的:動物の発生過程で異なる細胞が生まれてくるしくみ、細胞分化のしくみをイラストで表現する
対象:高校生

問題

細胞分化は、細胞質因子の不等分配と細胞間相互作用という2つの単純なしくみで進む

解説

動物の生涯は全て受精卵という1つの細胞から始まります。受精卵は細胞分裂(卵割)を通して細胞数を増やすと同時に、異なる細胞を生み出していかなくてはなりません。その過程で、一つ一つの細胞に染色体は等しく分配されるので、細胞のもつ染色体に違いは生じません。では、どうやって細胞は、自分がどの細胞になるかを判断するのでしょう。多くの場合、最初の違いは、特定の細胞質を受け取るかどうかという情報をもとに生み出されます。その後、細胞同士の相互作用により違いが生み出されていきます。基本的に、細胞分化は、この細胞質の不当分配と細胞間相互作用によって生じます。

評価のポイント

細胞分化という現象、それを司るしくみ、染色体は同じ物を受け継ぐという現象をうまくイラストで伝えられるか。