日本サイエンス・ビジュアリゼーション研究会
イベント
2012年11月
出題:
八木勇治

専門領域:
生命環境系/地球変動科学

イラスト制作:
坪山卓登/山田侑/渡邊智也/遠藤大介
笠原天人/春原若奈/小澤ふみの
友杉円香/飯田香苗


地震とうまく付き合うために:地震を理解する(解説重視のイラスト)

目的:講義やシンポジウムでの講演に用いるスライド
対象:一般市民、および、地球科学に興味を持つ学生

問題

地震とは、地下に蓄積したひずみエネルギーを解放するために、地下で急激な運動が起こり、地震の波(地震波)が発生する現象です。一般的な地震の場合、急激な運動は断層のずれ(断層運動)です。一般に、地下に蓄えられたひずみエネルギーが大きいほど大きな地震が発生しやすいといえます。地震を理解するためには、(1)地下でどのようにひずみエネルギーが蓄積するのか?(2)地下の物質はどのように変形するのか?(3)断層周辺でどのように歪みエネルギーが解放されるのか?を理解する必要があります。このような文を説明するための図もしくは、一般の人が引きつけられそうなイメージを作成してみてください。例えば、歪みが蓄積するイメージ、耐えられなくなっているイメージ、地震によって歪みが解放されるイメージ、その衝撃が伝わり地面が揺れるイメージを時系列で並べた図でしょうか。

地震とうまく付き合うために:現代版鯰絵(アート重視のイラスト)

目的:講義やシンポジウムでの講演に用いるスライド
対象:一般市民、および、地球科学に興味を持つ学生

問題

日本は地震大国で、私たちの祖先は、この厄介な地震という現象とつき合ってきました。地震がよく分かっていない時代の人々は、通常の論理では理解できないような衝撃的な現象を、その当時の知識を使って解釈し、受け止めようとしていました。安政大地震後に描かれた鯰絵を見ると、地震という現象を破壊するものという画一的な受け止め方ではなく、その後の復興による景気回復といった側面もとらえていることが分かります。被災した方々が元気づけられるような、ユーモアにあふれる現代版の鯰絵を作成してみてください。ここで、鯰以外の仮想の生き物(地震君?)を擬人化してもかまいません。