日本サイエンス・ビジュアリゼーション研究会
イベント
2011年

カーボンナノチューブと ナノピーポッド

出題:
飯泉陽子
数理物質科学研究科化学専攻DC2年(学生)

専門領域:
化学

イラスト制作:
劉陽 芸術専門学群1年
坂本理恵 芸術専門学群1年

目的:学会発表でスライドに使う資料
対象:理系学生および研究者
サイズ : A4横

問題

学会発表のイントロ部分において、カーボンナノチューブとナノピーポッドについて大まかに説明するイラストレーションをそれぞれ1枚ずつ作製する。

カーボンナノチューブ
・グラフェンを一重に巻いた構造をしているナノ材料である。
・直径は1-2 nmで中空の構造をしており、長さは50μm程度。
・全て炭素でできた非常に小さな材料で、電気を通す。
・光を当てると近赤外領域の波長の蛍光を発する。

ナノピーポッド
・カーボンナノチューブに分子や原子を詰めた材料の総称。
・これまでに、フラーレンや有機分子、無機分子を詰めた報告がある。
・蛍光分子を詰めると、イメージングプローブへ応用できる。
・半導体デバイスへ応用できる。
・高効率の発電効果のある太陽光発電パネルへの応用が考えられている。
・金属原子を詰めると、ナノチューブがテンプレートとなって、極細のナノワイヤができる。
・上記の応用例に限らず、その他にも応用される。
・どのような分子を詰めるかで機能が変わるため、さらなる研究が求められている材料である。


話し合った内容のポイント

・カーボンナノチューブの小ささが分かるようにしたい
・かっこいいイメージのイラストを希望
・ナノピーポッドがいろいろな材料として使えるということをアピールしたい
・イントロ部分で使うことを想定してほしい。カーボンナノチューブ、ナノピーポッドが新しい材料で、発展性があるということを聴衆に伝えられるようなイラストに。


アイデアスケッチ


完成作品

イラスト制作:
劉陽 芸術専門学群1年

イラスト制作:
坂本理恵 芸術専門学群1年