「Wall Art Festival」展示開催

筑波大学大学院2年生の田中みさよさんが中心となって、
「Wall Art Festival」の展示が始まりました。

「インド×アート×学校 Wall Art Festival」
日時:10月7日(月)〜10月15日(火)
時間:9:00~18:00
会場:6Aエントランスギャラリー

<トークイベント>
 「交流の中で生まれるアートと、その可能性」
日時:10月15日(火)18:30~20:30
会場:筑波大学6A208
内容:Wall Art Projectのオーガナイザーや参加アーティストの方たちをゲストに迎え
   トークイベントを開催します。イベント終了後、場所を移して懇親会も開催します。




Wall Art Festivalは、「アート×学校×支援!~アートがつなぐ笑顔。アートの力で生まれる絆。
~」をスローガンに掲げる芸術祭です。インドの中でも教育システムやインフラの整備が未だ
途上の村で、学校を舞台として過去4回開催されてきました。2010年2月に第1回が開かれそこ
から年に1度の芸術祭として回を重ね、第1~3回はインド・ビハール州・スジャータ村にて、
第4回はインド・マハラーシュトラ州・ダーネー地区ガンジャード村にて行われ、来年2014年も
ガンジャード村での開催が決定しています。

「この芸術祭のストーリーは日本の学生50人が、インドの小さな村の学校に校舎をプレゼント
したことから始まった。いちばん大切なのは、学校を建てることではなくて、建てた後の支援
だということに気づくのはしばらくたってから。”なんとかしなければ!”と始まったのが、
校舎の壁をキャンバスにした、白い壁さえあれば実現することを伝える芸術祭だった。
「アート×学校×支援」を掲げ、お金に換算できないアートをこの世界の各地に広めていく、
それが私たちの野望。
(「Wall Art Festival Book インドしろいかべのキセキ」より)

このプロジェクト自体は、震災を契機に生まれたものではなく、そして震災復興を目的として
進んでいる訳でもありません。しかし、人と人とがアートを介した関わりによってつながって
いく試みを実践しているという点において、創造的復興プロジェクトとWall Art Festivalは目的
の通うところがあるのではないでしょうか。
震災の起きた2011年、その年の5月28、29日に福島県郡山市の「ビッグパレットふくしま」
にて「Wall Art Festival in FUKUSHIMA」が開催されました。インドからのメッセージを避難さ
れている方々へ届けること、またWAF2011にアーティストとして参加された方々による展示・
ライブやワークショップなどが催されました。
このイベントの成功は、インドで実践されてきた”アートを通じた関わり”のつながりの上にあ
ります。交流の中で生まれたつながりを自然と、次のつながりへつないでいくこと。この真摯
な姿勢と、そして関わる人々の情熱によってまわっているサイクルが、芸術祭を力強く前へ押
し進めています。Wall Art Festivalの活動をこのギャラリーで紹介させていただくことで、触れ
られた方ひとりひとりに、何か気づきがあれば幸いです。どうぞごゆっくりご鑑賞ください。

人間総合科学研究科専攻総合造形領域博士前期過程2年
Wall Art Festival 報告会実行委員会
田中みさよ

WAFチラシ

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