コトノハチーム 小池長沼西応急仮設住宅訪問

福島県南相馬市にある小池長沼西応急仮設住宅は、ペットを連れて避難することができる仮設住宅です。コトノハチームでは、避難されている方々の大切な家族であるペットに焦点を当てた活動をしています。7月に29件のお宅を訪問し、震災時の貴重なお話やペットに対する愛のこもった言葉を集めることができました。現在はその言葉を集めた冊子を作成しています。かわいい動物たちの写真集にとどまらず、仮設住宅に暮らす皆さんのコミュニケーションのきっかけにもなれば、という思いもあります。
11月28日、冊子の内容を確認していただくために、再度仮設住宅に伺いました。皆さんとても喜んでくださり、冊子の完成を楽しみにしている、とのお言葉をいただくことができました。皆さんのご意見をもとに修正作業を行い、より充実した冊子の完成を目指したいと思います。(比較文化3年 小池ちはる)

コトノハチームFB用写真1

コトノハチームFB用写真2

コトノハチームFB用写真3

コトノハチーム 南相馬視察

今年度より比較文化学類ともコードシェアされ、「コトノハチーム」が誕生しました。領域の特性を生かし、言葉をテーマとした活動を予定しています。まずは現地へ行ってみようと、5月10日〜11日の日程で福島県南相馬市を視察しました。(学生14名、教員4名)
1日目は、津波と放射線の被害に遭われた小高地区の方々が暮らす小池長沼西応急仮設住宅にお邪魔しました。相馬市小高区役所地域振興課の松本実課長からは被害状況と復興計画、自治会長の楽伸一郎さんからは仮設住宅での生活や問題点などを具体的に伺いました。また、小高地区の被害状況は一様ではないため、東部、西部、中央、それぞれの地域から避難されている方々のお話を伺いました。夜には株式会社北洋舎クリーニング代表取締役で「つながろう南相馬!」のサポーターである高橋美加子さん宅を訪問し、貴重な映像資料を見せていただくとともに、震災後にいち早くクリーニング店を再開された経緯などをお聞きしました。
2日目は、松本課長と福島県立博物館主任学芸員の金澤文利さんに案内していただき、小高地区を視察しました。ここは避難指示解除準備区域であり、2年後の帰還が決まっているそうですが、今はまだ写真のような状況です。仮設住宅から同行していただいた楽さん、玉川さん、稲村さんの悲しそうな表情を見ると、私たちも胸が締め付けられる思いでした。
陸前浜街道、相馬小高神社、かしま福幸(ふっこう)商店街、みちのく鹿島球場なども見学させていただき、机上では分かり得ないことをそれぞれが感じた2日間でした。(高崎)

01小池長沼応急仮設住宅レクチャー

02小高地区視察