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建築デザイン領域

紹介

 建築デザインの領域は、主に建築のデザイン(企画、計画、設計など)の仕事に携わる人の養成を主目標としている。

 人間は、それぞれの時代、それぞれの土地で、それぞれの生活を営むために最もふさわしい場所:居住空間を、それぞれのやり方で探し求め、創りだしてきた。そのような空間を確保してはじめて、人間はそれぞれの生活の場面を展開することができるからである。

 「建築」とは、基本的には、この「それぞれの時代に、それぞれの土地で、それぞれの居住空間を確保しようとする人間の営み」にほかならない。かつては人びとが自らそれを行った時代もあったが、やがてそれを業とする者が現れる。現在の建築設計・建築デザインの仕事も、この営みの一角に専門的に携わる仕事の一つである。

 したがって、建物をはじめとする居住空間を造る仕事をする建築家、建築デザイナーは、いま、その土地に、なんのための、どのような空間が必要か、それをどのように造るのか、言い換えれば、いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、いかに、という疑問形を常に持ち、造られる居住空間の存在理由を問い続けなければならない。このどれひとつが抜け落ちても致命的である。存在理由が希薄なまま造られたものも、ひとたび造られれば、いやおうもなく私たちの居住空間の一部になってしまうからである。その意味で、建築設計・建築デザインの仕事の社会的責任は大きい。しかし、明治にはじまる我が国の建築教育では、近代化を急ぐあまり、とかくこのような基本的な問いかけが忘れられてきたきらいがある。本領域では、これまでの建築教育への反省から、単なる知識・技法の習得だけではなく、特に、上述の問いをもって対象を見ることのできる人物の養成をこころがけている。豊かで鋭敏な感性と、視野の広い柔軟な思考力を持ち、なによりも人間が好きな学生を待ち望んでいる。

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